ツクバ市炎上事件

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某県ツクバ市…片田舎に毛の生えたこの都市で、事件は起こった。 都市中枢部の西部百貨店周辺に、黒タイツの怪人たちが現れ、破壊活動を始めた。 ツクバ市警はすぐ治安部隊を派遣したが、怪人たちの凶暴さに撤退を余儀なくされた。 それから数時間後、こんな声明がツクバ市に放たれた。 『私はドクター・ノー。秘密結社ゲーを率いる天才科学者だ。ツクバ市は本日ただいまより秘密結社ゲーの傘下に置かれた。ツクバ市改め、ゲー帝国とする!私は総統ドクター・ノーだ!元ツクバ市民たちよ!ゲー帝国の奴隷となり、貢ぎ物を寄越せ!』 ツクバ市の超高層ビル・ミツイビルに旗が立った。 ゲー帝国の国旗だ。 この日よりミツイビルはゲー帝国の本部となり、ゲー・タワーと呼ばれる事になる。 ツクバ市民の反発は凄まじく、ツクバ市役所には多くの苦情が寄せられた。 ツクバ市役所が対策を練ってる間も、ゲーの破壊活動や略奪行為はエスカレートし、ツクバ市民の苛立ちやストレスは募る一方だった。 ある時、一人の少女が、ゲーの怪人たちに絡まれてる時、彼女は現れた。 バイクにまたがって、少女と怪人たちの間に割って入った。 ヘルメットを取ったその下の顔は那座 偉恵子その人だった。
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