京
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声の主は親しげに、彼に声をかけた。 訝し気に彼は声の主を見る。 歳三の険しい表情とは裏腹に、彼は満面の笑みで話しかけてきた。 「久しぶりじゃのう…」 そういいながら彼は歳三に近づいてきた。反射的に刀の柄に手をかけた。 「誰だ?」 大人でも竦み上がるような、威圧的な声。射すような眼で、声の主に問い掛ける。 そんな彼に臆する事なく、 「忘れたか?薬売り…」 声は続けた。 「…お前…」
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