11/15
前へ
/41ページ
次へ
子供が夢を語るように、龍馬は話した。 「ふりぃだむっちゅう、やつじゃ!」 両手を広げて、大きな声で言った。 そんな龍馬とは対称的に、歳三は淡々とした口調で 「その、ふりぃだむとやらの世の中になったら、お前は何をするんだ?武士ではなくなるんだろ?」 「わしゃ、身分なんぞいらん。船に乗る。商いをやるんじゃ」 「船に乗って商いとは?」 「異国へモノを売り、異国のモノを買う。そいつを、売る。みな珍しいから買うじゃろう…その為に船じゃ。船が無くては異国へ行かれんし、モノも運べん」
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加