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なるほど…少し商いの経験がある歳三も、感心した。
龍馬が考えている事は、突飛な事でスケールも大きく、大半の人がホラ話として一笑に付すであろう。しかし、歳三は一生懸命に話す龍馬を見ながら
“こいつは、世が世なら、全く違う生き方をしていただろう…生まれるのが早過ぎた。先を見すぎている…”
感心する反面、あまりにも先駆的な考え方に、無意識に龍馬の身を案じた。
「のう、土方。一緒にやらんか?」
そんな歳三を知ってか知らずか、龍馬は突飛な…命知らずな提案をしてきた。
「海はいいぜょ」
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