そして…

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奴は死なせてはいけねぇ人間なんだ。次の世の中には、坂本のような人間が…武士だの町人だのくだらねぇ身分に縛られずに考えられる人間が必要なんだ! 向けようのない怒りと苛立ちにさいなまれ、歳三は肩を震わせた。 「悪りぃ、一人にさせてくれ」 そう、沖田に言うのが精一杯だった。 「…」 そんな歳三の心情を察して、沖田は無言で部屋を出た。
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