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「飽きたンか?」
何食わぬ顔で、男は彼に言った。
彼は声の主に不機嫌な眼差しと共に
「いや。そろそろ発たねば、暗くなるから」
と無愛想に告げた。
「もしかしたら、ワシが邪魔したか?そうだとしたら謝る…すまんっ」
男は深々と頭を下げると、
「そういう訳ではないが…」
と、彼は荷物から手を離し、少し気まずそうに答えた。
…ま、あいつが原因という事もあるがな…
本音は呑み込んだ。
「あれをどう思う?」
男は黒船の方へ目線を向けて言った。
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