黒船来航

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「面白い奴じゃのぅ~」 再び龍馬は大きな声で笑い出した。彼もつられて軽く笑った。 …変わった奴だ… お互いに抱いた第一印象だった。 しばらくして彼は、荷物に手を伸ばした。 「そろそろ行くわ」 彼は立ち上がった。 「もう行くのか?」 「ああ…」 龍馬に背を向け歩き出した。 「薬売り!名前を聞いちょらんかったな!」 龍馬は彼の背に向かって叫ぶと、彼は顔だけ振り返り 「土方…土方歳三だ。」 そう言って彼はゆっくり歩いていった。
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