プロローグ

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準備が終わって時計を見ると十一時を回っていた。 文字通り両親に引っ張られ駅に連行される。 駅に着くと少し強い、そして嗅ぎ慣れた香水の匂いが鼻についた。 そこには幼馴染一家の両親がにこやかに、被害者一名が露骨に嫌な顔をして待っていた。 挨拶を軽く済ませ、俺と河南は口を合わせてこう言う。 「「めんどくさー。」」 「まぁまぁ、そう言わないの」  言ったのは河南の母。 テメェに何が分かるっていうんだよ。こっちはアンタらのお陰でいい迷惑だよ。くそっ、問い詰めてやる。
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