9人が本棚に入れています
本棚に追加
準備が終わって時計を見ると十一時を回っていた。
文字通り両親に引っ張られ駅に連行される。
駅に着くと少し強い、そして嗅ぎ慣れた香水の匂いが鼻についた。
そこには幼馴染一家の両親がにこやかに、被害者一名が露骨に嫌な顔をして待っていた。
挨拶を軽く済ませ、俺と河南は口を合わせてこう言う。
「「めんどくさー。」」
「まぁまぁ、そう言わないの」
言ったのは河南の母。
テメェに何が分かるっていうんだよ。こっちはアンタらのお陰でいい迷惑だよ。くそっ、問い詰めてやる。
最初のコメントを投稿しよう!