プロローグ

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「アンタら一体俺達に何をさせたいの?」 「「え?結婚?」」 母親二人ハモる。 何を言っても無駄だ。 呆れてモノも言えなくなった。 結局電車の時間が来て電車に乗ってしまった俺達二人はまず話し合うことに。 まず話を切り出したのは河南。 「ねぇ春樹、行き先どこだっけ?」 「確か……栃木県の佐野ってところ」 「どこそれ、ヘンピすぎるっしょ」 言うな…… 「しゃーないだろ。クソな親の命令だ」 「ああ、神を恨むわ……」 全くだ…… 「しかし、なんでそこなんだ?俺にはさっぱり理解できないんだが」 「あたしの母親、歴史オタクじゃない?で、ここの歴史を調べてこいって……城があるらしいから」 悲惨だ……理不尽だ……調べモノくらい自分でパソコン開けばいくらでもでてくるだろうが。
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