my mirror 緑青

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「なあ、ヤス。下見てみて?」 …大倉はいきなり何を言い出すのだろう。不思議に思いながらとりあえず大倉に言われたとおりベランダから少し身を乗り出しながら下を見てみれば、寒そうに震えながら俺を見上げる大倉の姿が目に入る。 「…なんで?」 「ヤスに逢うために早めに仕事終わらせてきてん。てか、寒い!早よ迎えにきて!」 相変わらず無茶苦茶な大倉に思わず笑みが零れる。大倉も同じことを思っていてくれたなんて、嬉しすぎてどうかなりそうだ。 とりあえず寒そうに下で待っている大倉のためにカイロをポケットに突っ込み玄関を出る。 今日くらい素直に甘えたろうかな、とかいろいろと思いを巡らせながら大倉の元へと向かった。 (あなたに愛言葉届くかな?) (思い浮かべてわたし照れ笑い) end.
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