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「デザートは要らないの?」
「今から食べるからいい、甘い奴。」
テーブルの上の後片付けもせずに、甘い時間が始まる。
ムードなんてない、ワガママな貴方。
なのに…嫌じゃないのが悔しい。
二人で『ひとつ』になれちゃう事、いつもいつも貴方のペースなのが悔しくて…
僅かな、抵抗。
「思うんだけど…ね?」
「何?」
「コレじゃ私が食べてるんじゃない?」
私の中に居るのが貴方でしょ?
食べてるのは…私でしょ?
「俺だろ?」
「誰の中にいるのよ?」
「俺の中だろ?」
無茶苦茶な事言って…
またワガママな、貴方のペース。
「カラダの大きさ考えろ。」
そう、噛み付いた。
痛みに逃げる事すら出来ずに…
流される。
解かされる。
その痛みさえも、甘いと鳴くの。
貴方の下で…
小さく覆われたカラダが。
今日も貴方のペースで…
少しだけ、悔しいけど。
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