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「慧音。自警団を集めてどうしたのって、何これ?」
長い銀髪で赤いもんぺを履いた少女が私に話しかけてきた。彼女は藤原妹紅だ。普段は迷いの竹林と言う場所に住んでいるが、里に何かあればすぐに駆けつけてくれる心強い私の友人だ。
「見ての通り、羊だよ。」
とは言ってもただのに羊ではなく、その大きさは大人の男性以上の大きさだ。
「で?どうするの?追い払うにもただご飯食べてるだけだよ?」
「そこが困っているんだ。店の品物を勝手に食べているならともかく、先に代金を払っているそうなんだ。」
「へ?羊が?」
「ああ。」
そう言いながら私は手に持っていた布巾着を妹紅に渡した。
「そこ八百屋の話ではこの布巾着をくわえていたそうなんだ。それで、手渡してから今のように店先に並んでいる品を食べ始めたらしい。」
「確かに・・・対処には困るわね。って、凄!」
「ん?」
「この中に入ってるの全部小判だよ!」
「・・・お釣り足りるかな?」
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