10/21
前へ
/47ページ
次へ
・・・・・・・・・・ 「はっ!!」 朝だった。 まぎれもない、暑苦しい朝だった。 下からは、ちゃんと親の声も聞こえる。 「まみるー、早く起きなさーい」 「はっ!!宿題は?」 机を見る。 「やってないか。神め、いや、あの夢のせいか。」 いったい、なんだったのか。少し考えたが、途中でだるくなった。 あのカン高い声と騒がしさは、思い出すだけで暑苦しい。 夏を、余計に暑くはしたくないしね。 「部活。やめるんだったら、早く帰りないよ」 耳が痛い。 今の俺にとって、嫌な言葉が重なる。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加