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隕石のように早さは増す。ブレーキのかけ方すらわからないが、今の状況を打破するにはこの方法しかなかった。
だから、たぶん、俺に間違いはない。
「やばぃ、きっ木に激突するぅーー!!」
ボワンッ........。
なんとか体をひねり、木の葉に当てる。思いのほか、柔らかく、ゴムみたいだった。
「あっぶねぇ。柔らかくてよかったぁ」
空から落ちるというのは、そう簡単にできない体験だが、葉のクッションによって助かったということの方が、きっと珍しいだろう。
「ここは、どこなんだ?」
改めて現状を考えてみる。
落ちた場所は、あまり大きくはないジャングル。
空は青っぽい。
周りの色も鮮やかだ。
見慣れない、生き物もいる。
それらからわかる、現状把握。
「ここは太古だ!」
何匹かの小動物が、今の声に驚いているが、すぐに向こうへと消える。
「きっとそうだ。あの穴はタイムトラベラーなんだ」
一人想像する。いや、この場合、一匹なのかもしれないが。
「なぁんだ、太古か、じゃ、恐竜いるかもな.....って、やべぇじゃん。俺、銃とか装備してねぇし。」
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