信じぬ者の憂鬱

1/9
前へ
/16ページ
次へ

信じぬ者の憂鬱

今回の一言、って最初なのに今回っておかしいだろうけど。まったく。 「早い話がどっちに転んでもいいようにしたいだけ」 ってこと。 世界はどんな比率でできているか。善と悪だけだとして、半々なわけはない。半信半疑ならまだ良い方だ。中途半端ではあるが確率は半分あるんだから。だけどそれは降水確率50%ってのと同じで胡散臭さを伴う代物であって、はた迷惑なだけだ。 だから俺は初めから信じちゃいない。世界は半分も善意なんかでできちゃいないんだと。 なら、俺が賭けたのはなんだってんだろう。このどうしようもない世界に望みを託す理由は…
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加