序章

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そんな時だった。 オープニングである『カルマ』が流れるハズのテレビの画面が消えてしまった。 「お、おい……まさか壊れたか?」 勘弁してくれよ……。 そう思いつつテレビに近づいたその時、いきなりテレビの画面が輝きだした。 「うわっ!?な、何だっ!?」 あまりの輝きに目を開けられない俺は、目を固く閉じ、テレビから一歩下がる。 そしてそのまま輝きが収まるのを待っていると、俺は何かに押し倒された。 おかげで床に頭を打ってしまって、とても痛い……。 「ったたた……何なんだよいったい」 「いったたた……もう、一体なんなのよ」 「……えっ?」 俺はここで聞こえた声に反応し、目を開けた。 目の前、というより俺の上にいるのは、亜麻色のロングヘアーと、蒼い瞳をした俺と同じ位の年の女の子。 俺は、その彼女の似たような姿を見たことがあった。 そう。 『ジアビス』の中で俺の一番好きなキャラである 『ティア・グランツ』の姿のようだった。
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