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もう一度声をかけてみるか。
「おーい。もしもーし」
「………………きっ」
「き?」
キモイ?
あ、でもなんか嫌な予感……。
「キャァァァァァァァッ!?」
「うおわっ!?」
予感的中。
あ~耳痛い………ま、退いてくれたから良しとするか。
「な、な、何なのあなた!?どうして私の下にいたのよ!?」
「あ~……まぁ落ち着いてくれ」
先程までの落ち着きはどこへやら。取り乱して顔を真っ赤にさせながら怒鳴りつけてきた。
まぁ、女性だったら普通の反応だよな。
俺、ブサ男だから尚更。
「とにかく、話を聴いてくれ。俺が分かりうる状況を説明する」
「え、ええ……」
やれやれ、やっと落ち着いた。まだ赤いけど。
いや、むしろ落ち着いている俺の方が変なのか?
「まずは自己紹介といこうか。俺は菅原晶太、晶太が名前な。好きに呼んでくれて構わない。よろしく頼む」
「わ、私は、ローレライ教団神託の盾騎士団、モース大詠師麾下情報部、第一小隊所属、ティア・グランツ響長よ。よろしくお願いするわ」
おーおー、長々とまぁスラスラと言えるもんだな。
でも、これではっきりした。
彼女は、本当にジアビスの世界から来たんだ。
俺の一番逢いたかったティア・グランツが、この世界に。
いや、ホント。綺麗なものだな……
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