4人が本棚に入れています
本棚に追加
「何でって‥ひどい!祐吾忘れたの?」
頬を膨らまして怒る夏実は実に可愛らしい。
「ハハッ忘れてねぇよ。誕生日、もうすぐだもんな?」
俺がそう言うと、夏実はニッコリと笑って言った。
「そう!今年も祐吾、お祝いしてくれるよね?」
「おー。俺に彼女ができなかったらな。」
「あと1週間でできるわけないじゃん。」
「あと1週間もある。」
「ぜーったい、できないよっ!」
そう言って、夏実は俺の腕にしがみついた。
「ちょっ暑い!やめて!」
一生懸命腕を払い除けようとするが、夏実の手は一向に離れない。
最初のコメントを投稿しよう!