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「こうやって祐吾にベタベタしてたら女の子も寄ってこないでしょ?」 舌をペロッと出して意地悪な笑みを見せた。 「わかった!わかった!彼女作らないから!離せ!」 俺が懇願すると、夏実の腕はするりと取れた。 「ふふっ。約束だよ?」 「はいはい。約束しますよ。」 俺が渋々承諾すると、夏実は子供のように、 「わーい!」 と喜んだ。 そうこうしてる間に俺達が通う学校が見えてきた。 高三の夏。 高校生最後の夏休み。 俺は君に出会った。
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