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「ねー、私これ食べていい?」 「は?たけぇよ。お前高校生のお財布に優しくしろよ。」 「えー?ケチだなぁ。あたし、誕生日なのにぃ。」 「知るか。」 夏実の18回目の誕生日。 俺達は新しくできたカフェに来ていた。 お誕生日祝いということで、今日は全部俺の奢りにしたが。 ここ、高すぎる。 コーヒー一杯600円は俺にはきつい。 「んー。じゃあ、私これにしようかな」 「‥まあ、それくらいなら許す。」 「よし。じゃあこれね。祐吾は?」 手元のメニューに目線を落とした。
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