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「‥これにしよう。」
「どれ?」
夏実が俺のメニューに手を伸ばしてきたので、素早く閉じた。
「秘密」
意味深な笑みを浮かべると、夏実はむぅとふくれた。
「すみませーん。」
俺は手を挙げて店員を呼んだ。
「只今伺います。」
テーブルに来た店員に夏実のコーヒーを頼んで、メニューを夏実に見えないように指差し、
「今日です。」
と言って顔をあげた。
「はい。かしこまりました。」
ニコリと営業スマイルを見せた店員に俺は目を奪われた。
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