3/8
前へ
/14ページ
次へ
「‥これにしよう。」 「どれ?」 夏実が俺のメニューに手を伸ばしてきたので、素早く閉じた。 「秘密」 意味深な笑みを浮かべると、夏実はむぅとふくれた。 「すみませーん。」 俺は手を挙げて店員を呼んだ。 「只今伺います。」 テーブルに来た店員に夏実のコーヒーを頼んで、メニューを夏実に見えないように指差し、 「今日です。」 と言って顔をあげた。 「はい。かしこまりました。」 ニコリと営業スマイルを見せた店員に俺は目を奪われた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加