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君と出会うまでの私は、恋する気持ちなんて知らなかったんだっけ...
ーー君と出合うのは、私が小学5年生の夏の事。ーーー
母「りえー!」
り「なにー?」
りえ、と呼ばれたのが私。 名前は 姫野 梨江子(ヒメノ リエコ) 小学5年生だ ーー
母「いきなりで悪いんだけど、今月中に引っ越すから。」
り「は?なんで!?そーいう冗談は良くないよ!!」
母「冗談なんかじゃなくて、ほんとに」
えっ...
ママはなにいってんの??引っ越す、だなんて嘘だよね?
やだ..嫌だ!!引っ越すなんて嫌だ!!!
り「...ゃ..ょ...」
母「なに?」
り「ゃだよっ!嫌に決まってんじゃん!!りえはおばあちゃん家に残る!!そんなに引っ越したかったらママだけ引っ越せばいいよっ!!」
母「勝手に決めた事は悪いと思ってる..けどもう決めちゃった事なの。
それに、りえがおばあちゃん家に残る事はダメなの」
り「なんで!?そんな事言ったってりえはおばあちゃん家に残るよ!!ママなんかよりも、りえは おばあちゃん おじいちゃん ひろちゃんのが好きなんだからっ!」
母「でもごめんね..もう引っ越すから学校に行ったら友達にお別れとか早めにしときなさい。」
なんで...なんで?
ママはママらしい事なんてなに1つした事ないじゃん。
なのに..なに勝手に決めてんの..?信じらんない。もうママなんて消えちゃってよぉ...
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