3人が本棚に入れています
本棚に追加
薄暗い室内
壁には薄汚れた黒板が傾き
窓には全てベニヤ板が張られている
一見すると、廃校の一室のように見えるこの部屋
しかし、中は異様の空気が漂い
無数の邪悪な影が揺らめいている
「ハハッこりゃまるで王宮の宝庫だなっ」
「ほんとっすね!これで大金持ちだ」
そんな空気に気付かずに壁を掘ったりあたりを捜索する男が二人
だがその二人の背後にただならぬ気配が漂う
「ん、なんかいん……!?」
片方の男が気付き振り返り、言葉を失う
「あんたら、ほんま病気やな。もう消えろや」
その瞬間部屋が一瞬光に包まれ
また薄暗い部屋に戻る
そこに男たちの姿はなく、二人のいた場所には黒ずんだ塊が落ちているだけだった
最初のコメントを投稿しよう!