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原付を走らせながら、ゆうチャンは後ろの私に話かけてきた。
「もーちょっと話したいんだけど、どっか止めて話せるような所ある?」
えっ…
ちょっと嬉しいかも。
そんな事を思い始めていた。
でも、そんな場所は何処にもない…
ちょっと微妙だったけど、近所にある少し大きな神社があったのでそこを案内した。
原付を停めて、奥の方へ歩いて入って行った。
この時は後輩達が待っている事を忘れていた…。
本殿の脇にある小さな建物の影に二人は座り込んで話をし始めた。
話せる時間が出来た事を密かに喜ぶ私とは裏腹に、ゆうチャンは最初から下心があったようだ……
10年経って、その事実を知る事になる。
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