森林から脱出しようかね

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「それにしても、ミリーナ、お前詠唱破棄なんてよく出来るな」 「そんなの当たり前ですよ。Eランクになるためには初級系の魔法をほぼ全部詠唱破棄できないとなれませんから」 「......そうなんか」 なんか悔しいな。それと、ドヤ顔すんな。尻尾握るぞ。 「さてと、火も用意出来たし、朝飯でも作るか」 「はい!」 ボックスから肉を取り出し、創造した串に刺して焼いてと、美味しそうに焼けたのでいただきます。 「ふぅ、ごっそうさん」 「ごちそうさま」 焼いた肉を全部食った後、手を合わせる俺達。てか、この習慣がある事にちょっと驚いたのは秘密だ。 「さて、腹も膨れたことだし、森から脱出するか」 「でも、どうやって脱出するんですか?飛行魔法は使えませんし」 「いんや、飛行魔法は使わねぇよ。てか、使えないしな。だから、俺の能力の出番だ」 「凶夜さんの能力?」 「まぁ、一見見ずして何とやらだ。ミリーナ、少し下がってくれ」 「あ、はい」 ミリーナを後ろに下がらせてと、能力発動! (一度やってみたかったあの組み合わせでいってみっか) 俺のある想像を固めていくと【フォトン粒子】が渦巻き、俺の身体の脚・腕・胴体・頭に纏わり、白い装甲が形成される。そして、背中には特徴的なW字型の推進装置、OB(オーバードブースト)機構を形成する。その姿は、ACfaに出て来たラインアークを支える【白き閃光】こと【ホワイト・グリント】。知らない人はググってね。
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