877人が本棚に入れています
本棚に追加
「(成る程。確かに【魔装士】っぽいな、今の俺は)いんや、俺は魔装士じゃねぇよ」
「でも、今の凶夜さんの姿は」
「まぁ、確かにこれは魔装具っぽいが言ってしまえば“魔装具に限りなく近い”別物だ。魔装具じゃねぇよ」
余談だが、魔装具を扱える者は国の最高戦力のため破格の待遇を国から受けられることができる。興味ないがな。
「か、限りなく近い別物?それってどういう...」
「それ以上の詮索は無しだ。でないと、置いてくぞ」
「わぁー!解りましたから置いてかないで~~!」
ミリーナをおどs...説得出来たし、そろそろ行くとしますか。
「そんじゃ、行くぞ。ミリーナ、どっかに掴まってろよ」
「すいません、凶夜さん。言葉を返しますが、何処に掴まればいいんですか?」
「..........」
そうだった。掴まる場所ないんだった。
「(仕方ないな)ミリーナ」
「はい?」
脚部スラスターを起動させて、地面を滑るように進んでミリーナに近付き....
「よっ、と」
「ひゃ!」
抱っこしてやった。ま、お姫様抱っこだけどね。
「きょ、凶夜さん!」
「仕方ないだろ。これの方が飛びやすいんだからな。それとも、担いでやろうか?」
「........もうちょっとでもいいからロマンのある言い方して欲しいなぁ」
「何か言ったか?」
「い、いえ!何も言ってません!」
「(本当は丸聞こえなんだけどな)そうか。そんじゃ、飛ぶぞ!」
メインブースターを起動させると、みるみる上昇し、数秒後には森を見渡す程の高度に達した。
最初のコメントを投稿しよう!