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「ふわ~!凄いです!」
「そっか?まぁ、さっさとこの森から脱出するか」
「はい!」
スラスターを吹かし、とりあえず適当に進むか。進めば出れるかもしれないしな。
「.......ん?何だありゃ?」
しばらく飛んでいると、前方に黒い粒みたいなものが見えた。しかも、一つ二つではなく十以上もある。
直ぐさま青いライン状のバイザーを下ろし、超視覚モードに切り替える。すると、黒い粒の正体がわかった。
その黒い粒は、人型で体表が深青で背中には翼があり、顔には黄色の嘴があった。どう見ても魔物だな。索敵....ヒット。あの魔物は【ガーゴイル】と呼ばれ、魔物ランクはC。7、8体の群れで行動し、集団で襲い掛かる事で有名とのこと。
「ミリーナ、【ガーゴイル】が来るぞ」
「えっ!?何処からですか!?」
「前からだ」
「前って、何もいませんけど....」
そりゃ、遥か前方だからな。見えないわけだ。さてと、戦闘準備しますか。
「てことで、ミリーナ。邪魔になるからボックスに入っといて」
「....そんなにはっきし言わないで下さい。へこみますから」
少しへこたれたミリーナだが、大人しくボックスに入った。
「さて、思う存分暴れるか!」
両手に主武装の標準型・突撃型アサルトライフルをコール(呼び出し)し、ガーゴイルをロックオン!
“ギィ!ギィ!”
どうやら、あちらさんも気付いたようだ。調度、射程内に入った時だがな!
「撃ちまくるぜ!」
“ダァン!ダァン!ダァン!”
アサルトライフルの引き金を引き、断続的に弾丸が発射される。連射速度は遅いが、口径がでかいから威力もかなりものだ。現に、さっきの射撃で弾丸が胴体に直撃して真っ二つに吹き飛んだガーゴイルが二匹。
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