人助けは厄介事しか起こらない...のか?

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「ありゃ~、完全に襲われてるな、あの馬車」 「そんな呑気に言ってる場合ですか!?早く助けn「まぁ、待てや」ぐぇ!」 飛び出そうとしたミリーナの襟を掴んで引き戻す。素人さんはこれだから困るねぇ。 「全く、姿丸出しで飛び出してどうすんだ?敵さんに気付いて下さいとでも言いたいのか?」 「それは....嫌です。でも、このままじゃ」 「確かにあのままじゃ、あの護衛連中は全滅だろうな」 護衛連中は馬車を囲む様に防衛しているが、数(護衛は6、盗賊は12)と統率力で勝る盗賊に押し切られるな。それに、護衛連中の動きが固い所も見ると実戦経験も殆どない連中だろう。あれで護衛とは笑わせてくれるな。 「ま、ほっとけねぇし、助けますか」 知らないふりして後味が悪いのは御免だし、ミリーナが許さないだろうしな。 という事で、人助け開始だ。今の俺達の現在地は少し丘になっており、奴らを見下ろす位置にいるため狙撃には絶好のポイントだ。そして、ある銃をイメージし二丁形成し、ミリーナに一丁渡す。その銃は、古きクソッタレな時代に生まれ、伝説のスナイパー、シモ・ヘイへも愛用したボルトアクション式狙撃銃【モシンナガン(サブレッサー付き)】の麻酔弾モデルだ。メタギアでもお世話になった人は多いはずだ。それと、現在地と同じ色の迷彩シートも形成し姿を隠す。これで準備よし。 「それじゃ、スナイプ開始だ」 「あの、凶夜さん。これ、どうやって使うんですか?」 そうだった。この世界には狙撃銃なんてないんだった。(※拳銃もどきはあるとのこと。検索より) ミリーナにモシンナガンの使い方を教えてと、俯せになり精密射撃姿勢になり、モシンナガンの上部に取り付けているスコープを見て、盗賊に狙いをつける。
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