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「おい、野郎共!左側の奴らを叩け!」
「「「おぅ!」」」
盗賊のリーダーの指示で盗賊共が左側を襲い始める!右側を割く余裕がない!
(ど、どうすれば...)
私がパニックを起こし始めた、その時だった!
「おい、野郎d...」
“ドサッ”
盗賊共に指示を出していたリーダーが突然倒れた。
「お、お頭!?どうしたんd....」
更にリーダーの側に寄ろうとした奴も倒れた。何が起こってるんだ!?突然の事で動きが止まった盗賊共が3人倒れた。
....そうだ!ほうけてる場合じゃない!チャンスだ!
「皆!押し返すぞ!」
「「「りょ、了解!」」」
私と剣で応戦していた奴を薙ぎ倒し、次々と仲間達も盗賊を倒していく!いける!
「に、逃げろ~!にg...」
逃げようとした盗賊共がまた突然次々と倒れていく。気付けば盗賊共はいなくなっていた。
「ハァ...ハァ...ハァ...何とか、なったか?」
「た、助かった~」「うぅ、死ぬかと思った」「これが....実戦」
新米達も戦いの緊張から解放され、その場にへたれ込んでしまった。私も気を抜いたらへたり込んでしまいそうだが、何とか堪えた。
「皆さん!大丈夫ですか!?」
しばらくすると、馬車の中から私達が護衛していた方、グランパルス王国第二王女【アルテリア・G・サークス】、アルテリア姫が出て来た。
「姫様、お怪我はありませんか?」
「そんな事よりも、エルトさん!ケガしてるじゃないですか!」
姫様は私に近付いて来て、肩の傷に回復術を掛けてくれた。
「姫様!そんなかすり傷で、姫様の手を患らわせる事は...」
「駄目です!傷口に菌が入って化膿でもしたらどうするんですか!他の人も傷を治しますから傷を見せて下さい」
そう言うと、姫様は新米の奴らの方へと行ってしまった。本当に優しい方だ。
心の中でそう思いながら、私は気になった事を調べるため、倒れている盗賊のリーダーに近付いた。
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