人助けは厄介事しか起こらない...のか?

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「な、何ですか!?この鳥さん達は!?」 おぅ、ミリーナの奴がびっくりしちゃってるな。それに、周りの奴らも驚いてんな。 「チョコボって言う陸上で生活する鳥だ。飛べないけど脚がかなり強いし速い。EかD程度の魔物なら蹴り倒すぐらいかな?」 現に序盤で結構使ったしな。すると、アルがおずおずと俺に質問してきた。 「あの、凶夜さん」 「うん?何だ?」 「一体、どういう召喚魔法を使ったんですか?私の知ってる限りではどれにも当て嵌まらないんですけど....まさかと思いますけど凶夜さんって、帝国の出身ですか?」 姫さんがそう言うと、周りの護衛連中が敵意を向けてくる。帝国....通称ザガルガンド帝国。グランパルス王国と敵対している国の一つ。今は停戦しているが、結構根強い恨みつらみがあるとかないとか。かなりの秘密主義国でグランパルスとは違う召喚魔法を使うとのこと。ま、俺の使ったのはどれも当て嵌まらないオリジナルだけどな。 「いんや。俺は東方の国の出身だ。ちなみに、今のは俺特製のオリジナル召喚魔法だ」 「オリジナル!?凶夜さんって、召喚魔法の構成術式に詳しいんですか!?」 うぉ!?何か詰め寄って来たぞ!?ここで召喚魔法の構成術式を検索したが、無茶苦茶複雑で魔法の素養なんぞない俺にとっては理解不能だ。 「あれ?でも、凶夜さんって、確か初級魔法の詠唱破棄、出来ませんでしたよね?」 ちょっ、ミリーナ!余計な事を!ややこしい事になる前に、話をそらすか。 「ま、まぁ、そんな事よりも、早く王都に向かおうぜ。日が暮れちまうぞ。好きなチョコボに乗りな」 「あ、でも」 「い・い・か・ら・乗・れ!」 「は、はいぃぃ!」 アルを脅s....言い聞かせてやるとチョコボの方へと走っていた。全く、ミリーナのと同じ様なやり取りしたような気がするが、ま、いいか。 「よっ、と」 近くにいたチョコボに乗ってと。周りの奴らも乗ったな。 「そんじゃ、行くぜチョコボ軍団!」 「クエー!!!」×9 “ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!” 凄まじい土煙を上げて、俺達は王都へと走っていくのだった。
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