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「あの~、この街に入りたいんですが」
「あ、あぁ、それじゃ、通行証を見せてくれ」
あらま、通行証いるんだ。
「あ~、通行証は持ってないんだけど」
「なら、あそこに行って通行証を発行して貰ってくれ」
門番が指差す所を見ると、少し列が出来ていた。
時間が掛かりそうだな。
「並んでんなぁ。どれくらい掛かりそう?」
「う~ん、あれぐらいだと1時間ぐらいかかるな」
マジかよ。結構、時間くうな。どうしようかと思っていると、
「凶夜さん、ぅっぷ、どうしたんですか?」
グロッキー状態から回復したらしいアル(若干ふらついてるが)が俺に話かけてきた。
「アルか。いやぁ、通行証がないんで入れないんだわ」
「あぁ、それなら問題ないですよ」
そう言うとアルが門番の方に向かうと胸元から何か取り出して、門番に見せると門番の顔がめっちゃ強張ったぞ。
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