再録

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「やぁツルリン おはよう」 「だぁれぇがぁッ!ツルリンだコラァ弓親ーッ!!」 「副隊長がそう呼んでたじゃないか」 「だからってテメェが呼ぶなテメェがッ!!」 「美しい響きじゃないか… どこが気に入らないんだい?」 「全てがッ!だッ!」 昼間から酒煽ってる 平和ボケした君には解らないだろうね 滑らかで神聖な中に清楚で幼い雰囲気を漂わせるこの響きが 「ところで君 また隊長に飲ませたよね?」 「あ゛あ゛ー?」 「お酒だよお酒… 度を越さないようにって言ってあったよね?」 「…知らねーなぁ…」 とぼけても無駄だよ? 君の自慢のツルリンが汗で光っちゃってるのが何よりの証拠 「ちょっと付き合って」 「………」 素直でよろしい 僕は一角の手を取って 瞬歩で道場へ 此処は汗くさくてあまり好きじゃないんだけどね… 一角は好きみたいだから 中は人気がなくてガランとしてる 昼時はいつもそう それを知ってるから此処へ来たんだ 「お仕置きしてあげるよ」 「マジ…かよ?」 .
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