短編1

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この気持ちをお前に伝えるまでは… このポジションを守り続けようと決めた 多分… お前が想うほど俺はいい奴じゃないし お前を失望させるかもしれないけど… それでも お前と過ごすこの時間を… 俺は何よりも大切にしたいと思うんだ……… 「三橋?」 「ん…? 何? 阿・部君…?」 「あ…いや 何でもねぇよ 寝てろ」 「…ん…」 夏の夜明けは早い まだ5時過ぎだって言うのにカーテンの隙間から射し込む朝日が 俺の安眠を妨害した 無意識に伸ばした手が隣で寝入る三橋に触れて 覗き込んだその頬に涙の筋を見付けて 思わず声を掛けた 浅い眠りの中にいた三橋はすぐにまた眠りの中に堕ちて 瞳の隅にまだ残る涙の雫をそっと唇で拭った .
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