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「えッ!? ちょッ!?中里!?」
なんか焦った感じの聞き慣れない涼介の声に
きつく閉じていた目を開ける
視界がぼやけて
涼介の顔が見えない…
ぼんやりした涼介の輪郭が
キス出来るくらい近付いてきたのに
まだぼやけてる…
「泣くなよ…」
「?」
泣く?
俺が?
言われて目を擦ろうと手を動かす前に
涼介の舌が耳から目に向かって舐めた
「ん… 何?」
また…変な事する気か?
反対も同じように舐めた涼介の顔を捕まえて
自ら唇を重ねてみる
そーいえば
俺からキスした事
ほとんどねぇな…
「毅…?」
あ…
今度はなんか淋しそうな声
「何だよ…?」
「俺に言いたい事があるんじゃないのか?」
「別に…」
「じゃあ 何で泣くんだ?」
「?泣いてなんかねぇよ…」
「ほら」
今度は指で 目尻を拭われた
確かに
そうされると視界が幾分クリアになる
指に着いた水滴は
俺の涙か…
「身体きついならそう言えばいい」
何回言っても止めないくせに?
今日に限ってすんなり事を終わらせようとする
俺が泣いたから…?
「嫌だ…」
「嫌なら腕を解け…」
「嫌だ! 止めんなッ」
「毅?」
「代用でも繋ぎでも構わないッ けど… ッ」
「毅お前…?」
「俺を捨てんなッ…」
「………」
「ッあ…ンンッ!涼ッすけッ!んッン―…ッ」
激しく衝かれて しがみついていた腕が外れて 身体がベットに堕ちる
枕に頭が沈むより先に 涼介の腕が俺を捕まえた
きつく抱きしめられながら突き上げられる
密着した身体が 涼介の鼓動を伝える
「アァアァァ…」
今までにないくらいおもいっきりイッた…
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