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三橋のどっかがおかしいのは出会った頃から変わらない
7年近く側で見てきて
だいたいは解ってるつもりでいるけど
たまに理解出来ない雰囲気を纏ってる時がある
今日は一段とそれが顕著に現れてる
田島の不調とちょうど重なる頃から
少しずつ感じてた違和感は
勘違いなんかじゃなかった
飯が終わって三橋が洗い物をしてる間にクローゼットからでかめの鞄を取り出す
二人分の衣類を詰めながら
家に連絡を入れる
「じゃあ10時過ぎに駅で」
そう母さんに告げて携帯を切れば
ちょうど三橋が部屋に現れた
「あ 俺も電話しなきゃ」
「母さんがついでに送ってくれるってさ」
「なら 帰ってからでもいいかな?」
「おばさんビックリするだろ?」
「するかな?」
「まぁ たまにはサプライズもいんじゃねぇ?」
「サプライズ」
「いきなりただいまーって 俺もそれやればよかったかも」
「お母さんに会うの久しぶり」
「正月以来だもんなぁ…」
「お父さんも居るかな?」
「盆休みだから帰ってんじゃねぇか?」
「ありがとう」
「は?」
「隆也が帰ろうって言ってくれなかったら俺 帰らなかったから」
「たまには顔見せて親孝行しねぇとだろ?」
「そうだね」
「着替え3日分くらいでいいか?」
「うん」
「じゃあさっさと詰めて早く寝るぞ」
「うん」
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