短編1

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合宿が終わったのはほんの8時間前 駅からの帰り 迎えの都合が付かなかった俺を いつにない三橋の強い訴えで三橋のおばさんが送ってくれる事になった その車中 『お母さんッ!! 俺ッ 阿部君家に泊まってもいいッ!?』 『え? いつ?』 『今日・だよッ!』 『え~? 迷惑でしょ? ねぇ阿部君?』 『あ・いえッ 構わないっスよ?』 『ホントに~? でも廉あんた着替えは?』 『あるよ!!』 『…洗ってねぇだろソレ… お前と田島だけだぞ? 合宿日数分着替え持ってきてたの』 『………』 『え!?え!?えーッ? もしかしてうちの子以外のみんなはちゃんと洗濯してたの!?』 『あ はい 二日に一回ペースですけど』 『…俺だけじゃないのに…』 『いやだ恥ずかしいッ! もう廉のおバカッ』 『…どーすんだお前 マジで来んなら構わねぇけど?』 『………』 『やだ廉あんた泣いてない?』 『・ないよッ!』 『ごめんなさいね阿部君 じゃあ一度家に寄って着替え持たせるから お願いしてもいいかしら?』 『はい』 .
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