短編1

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三橋を知ってくにつれて コイツの表情の多さに驚いた 解りにくいリアクションの中に表現しずらい複雑な表情が隠れてて それを少しずつだけど理解できはじめたら 今まで以上にグッと距離が縮まった気がした ニカって笑うのは ホントに嬉しい時 『自信あるんだよ!』って口に出して言えない言葉まで 聞こえて来る気がする そんな三橋の頭をよしよしと撫でてやれば 頬を赤らめながらすりよってくる 「阿部・君」 「ん?」 「大好き…」 「俺も好きだよ」 「うん」 目が合って 三橋の顔がゆっくり近付いてきて 恥ずかしくて目をつむる 重なった唇の冷たさにドキッとして ベッドに着いてた腕を三橋の首に回せば 重力に逆らわず 後はベッドに沈むだけ .
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