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「おい!俺らケンカは出来ないんだぞ!早く止めてくれよ!お前強いだろ!?」
そう言いながら頼んでくる斎藤と関山
「………俺が誰かとケンカしたところ見たことあるのか?」
「………ないです。」
正直でよろしい。
だからといって放っておくのは気分が悪い。
俺はとりあえず険悪なムードの中に入る事にした。
「やぁ、待たせたね。」
俺はなんでこのセリフ選んだんだ?
気持ち悪い!!
と思いながら女の子の肩に手をおいた。
「あぁ~ん?誰だてめぇ!?」
さて、どう答えるべきか……
女の子の身長が意外に低かった事に俺は気付き作戦を考えた。
「この子の……お兄さんだ。」
「………」
………選択肢を間違えた気がする。
「エスケープ!」
俺はそう言って女の子の手を引き逃げる。
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