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「これを偶然にも蹴って三人にぶつかり気絶しても私のせいではないよな?」
「まぁ、そうだな……」
そんな事あり得ないしな……
「よしっ!」
そう言うと女の子は缶を蹴り飛ばし不良の一人に当てた。
「ぐはっ」
そして缶はそのままの勢いで別の不良に……
「ぶへっ」
そして別の……
「がはっ」
そのまま不良は動かなくなった。
「よし、これは偶然の出来事だな。」
「なにがよし、だ。この野郎」
俺はそう言って女の子の頬っぺたを両方つねる。
「い、いはゃい!」
「今の偶然じゃないだろう。お前意図的にやったろう?」
あり得ないもん。
ミラクルだもん。
「だ、だへぇ?」
「だめ!」
俺はそう言って手を離す。
……意外と柔らかかったな。
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