無影の声

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「おい…なんだよ、これ」 雪が降り積もり、一面銀世界と化した町。 沢山の人が行き交う駅前は、クリスマスが近いこともあってイルミネーションで彩られている。 学校の帰り道、俺はいつものように駅に降り立った。 …そこで目にした光景。 空と地を結んだ大きな青白い光の柱が数本、駅周辺の建物を次々と飲み込んでいた。 騒音と悲鳴とが共鳴し、この事態の残酷さを突き付けている。 俺は思わず息を飲んだ。 「何が起きてんだよ…!?」 (貴方は選ばれました)
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