改札
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透子には、今以て檜山のそうした一連の行動が理解できなかった。 一体、何故こんなに執着するのか──それも、ほとんど接点の無い自分に。 わずかな接点は、中学校の保健室だけだ。 しかし、檜山が保健室の常連だったとは言え、保健委員は透子の他にも大勢居たし、透子が檜山の名前を覚えたのだって、弟の渉[ワタル]と同じクラスだったからに過ぎない。
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