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「うーん…」
ミクが着ていた服はもう泥などの汚れだらけで着れそうになかった。
俺はミクの新しい服を買うためにデパートに行くことにした。
ミクには自分が持ってる服を着させて連れていこう。
「♪~♪~♪」
ミクは町に興味津々だった。
デパートに着くまでにあれは何?とか、何個質問されたか…
「ミクって意外と分からないものがあるんだね」
と言うと、一瞬キョトンとし頬赤らめてうつむいてしまった。
…かわいい。
「データとしては知っているんですが…
実際に現物を見たことは無いので…」
「そういうものなんだ…」
知っているのに見たことないって変な感じなんだろうなぁ…
…─
…──
…───
「ふぅ…」
家から出て、デパートまでもう少しのところでふと綺麗な声の歌が聞こえてきた。
「いつか重力のクサリを解き放ち
宇宙へ飛ぶサテライト♪」
その声は
「そこに行けば体の重さも
1/6♪」
いつまでも
「君が抱えてる悲しみが
少しでも軽くなればそれでいい♪」
聞いていたいくらい
「いつかそこに君を連れて行くよ
重力の外へ♪」
綺麗な歌声だった。
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