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俺がボーッと聞いていると…
「優斗さん…?」
ミクに声をかけられてハッと我に返った。
「さっきの歌、すごく良かったなぁ…」
「ホントですか!?」
と目を光らせて手を掴んできた。
「…あれってミクが歌ったの?」
と質問してみると、
「はい!
即興の歌詞で自信がなかったんですが、喜んでいただけて嬉しいです!」
と笑顔で言ってくれた。
即興であんな良い歌が作れるなんて凄いなぁ…
流石としか言えない。
と、そうこうしてるうちにデパートに着いた。
ミクの体型や身長は一般女性とそれほど変わらないのでサイズは問題無さそうだな。
「好きなの選んで良いよ」
「ホントに良いんですか…?」
まぁここは値段もお手頃だしな。
3セットくらい買っても大丈夫だろう。
「あぁ、んじゃ探そうか?」
「…はい!」
ミクは嬉しそうに店内を探し始めた。
はぐれるといけないので俺は後ろからついていくことにした。
シンプルな白のワンピース。
黒とピンクで纏めたパンクな衣装。
様々なジャンルの服に興味を示していった。
その時のミクの顔はとても無邪気な可愛い笑顔で、人を操るなんて物騒なことの為に作られたなんて考えられなかった。
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