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服を何着か買い、デパートを出る。
…デートってこんな感じなのか?
マンションに着くと、ロビーの前に黒のスーツにサングラスをかけた男の人が立っていた。
胸元を良く見ると英語で「クリプトン」と書かれていた。
コイツ…!
俺とミクの姿を見ると男は内ポケットから拳銃を取り出した。
…エアガンじゃあ…ないよね…
「危ないっ!!」
ミクに助けられなんとか避けることが出来たが、次は無いだろう。
「優斗さん…
私が何の為に作られたか知っていますよね?」
寝ていたと思ってたが起きてたのか…
「…うん」
「優斗さんはそれを知った上で今まで通りに接してくれますか…?」
「もちろん」
ミクは微笑んで
「…良かった」
「私の…マスターになってください…」
ミクが頬を赤らめて顔近づいてくる。
そのままミクの唇と俺の唇が触れ合った。
舌を入れられる。
そのままミクの舌の裏にあるボタンのようなものを押してしまった。
『マスター認証開始
認証相手のDNAを確認、保存
この人物をマスターに確定させます』
そんな声と共にマスター認証とやらは終わったようだ。
母さん、俺のファーストキスはVOCALOIDとでした。
「くっ…」
黒のスーツの男がたじろいている。…何故だ?
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