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そうか。
俺は今、気付いた。
ミクが現れて、ミクと関わったことで俺の日常は激変したのだ。
今までの日常は綺麗サッパリ崩れ去った。
でも、これは望んだ結末だったはずじゃないか?
あの退屈な日常を抜け出したかったんじゃないのか?
なんで俺は焦っているんだ?
あぁ、そうか。
俺に「害」が及ぶからか。
クリプトンの奴等に殺されるかもしれない。
今まで出来た事が出来なくなるかもしれない。
胸の中でこんな気持ちを持ってる自分とミクと一緒に居たい気持ちを持ってる自分が激しく戦っていた。
…畜生。
考えがまとまんないじゃないか。
「…ミク、ここで少し待っててくれないか?」
「…え?」
「考えをまとめたいんだ…」
「…はい、分かりました」
そうして、俺は家を出た。
…─
…──
…───
外は真っ暗で車のライトや家の光が月光代わりになっている。
俺はいつも困った時や悩んでいる時に良く来る場所がある。
ここらで一番お気に入りの場所だ。
ドラマとかで良く見る河川敷。
そこに寝そべりながらゆっくり考え事をするのだ。
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