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「ただいま」
ママが帰って来ました。迎えに出た寛太郎に、やっぱりママは聞いてきました。
「どうだった、寛ちゃん。もう実がなっていた?」
「うんうん。まだなっていなかったよ」
「あら、そう。明日かしらね。どんな実がなるか、楽しみね」
「そっ、そうだね。楽しみだね」
寛太郎は、少し俯いて、小さな声で答えました。
次の日の朝、また一つ花が咲いていました。昨日の様子では、今日のうちに、また実がなってしまいます。ママに見つかったら、あの美味しい実が食べられなくなってしまいます。でも、大丈夫。寛太郎は、もう作戦を考えてあります。一体どんな作戦なのでしょうか?
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