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「そんな事よりさ、村上くんなんか用事でもあんの?」
さっきまで睨んでた村上くんの目が思い出したように丸くなった。
「忘れてた、たつに用事あったんや。」
「俺?」
あんなに騒いでた大倉も、ちゃんと聞く体制に入る。
そんで、俺はやっぱり大倉はアホなんやと確信する。
「お前もう新しく入る奴の手続き済ましたんか?」
「あぁ!!ヤバい!」
顎はずれるやろ、って位口を開けて焦る大倉。
「今日何曜日?」
「木曜。」
「もう明日やんか!」
そう叫びながら大倉は走り去っていく。
同時に、「廊下を走るなぁああ!!」って言う村上くんの声も廊下に響いた。
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