No.1

15/16
前へ
/34ページ
次へ
「そんな事よりさ、村上くんなんか用事でもあんの?」 さっきまで睨んでた村上くんの目が思い出したように丸くなった。 「忘れてた、たつに用事あったんや。」 「俺?」 あんなに騒いでた大倉も、ちゃんと聞く体制に入る。 そんで、俺はやっぱり大倉はアホなんやと確信する。 「お前もう新しく入る奴の手続き済ましたんか?」 「あぁ!!ヤバい!」 顎はずれるやろ、って位口を開けて焦る大倉。 「今日何曜日?」 「木曜。」 「もう明日やんか!」 そう叫びながら大倉は走り去っていく。 同時に、「廊下を走るなぁああ!!」って言う村上くんの声も廊下に響いた。 ,
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

184人が本棚に入れています
本棚に追加