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「亮にも話あんねん。」
「え?なに?」
なんだか今から怒られそうで、ドキドキする。
「この部屋、今までは亮1人だけやったけど、明日から2人部屋な。」
あ、良かった。怒られる訳やなかったんや。
……ん?2人?
「はぁ!?」
「しょうがないやん。大人の事情ってやつや。」
いやいや、
急すぎやろ!
「亮と同い年の子でな、安田くんって名前や。」
ほんでこのゴリラは勝手に話進めんなや。
俺まだ「はぁ!?」しかリアクションしてないし。
「仲良くするんやでって言いたい所やけど、亮の性格上難しいやろ?」
「…まぁ。そやな。」
失礼な事をサラッと言うな。この人。
「そこでや!俺、宿題考えてきたから。」
「宿題?」
「おん。安田くんのあだ名考えて、仲良くなんねん。」
「えぇー。めんどくさ!」
「大丈夫やって、あだ名さえあればすぐ仲良くなるから!!あ、名前は章大くんやから。考えとけよ!」
そう言って、村上くんは満足そうに部屋をでていった。
「安田…やから、ヤスダイヤモンドとか?それか…章大やから…。あーもう!!何も思い浮かばへん!!」
俺は、不安と期待が混ざった妙な気持ちを抱えながら、必死にあだ名を考えた。
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