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すごく、イライラした。
でも、誰にイライラしたのかわからない。
ただ、鏡の中の自分に向かって
「お前、ホンマ最低。」
一言、ポツリと呟いた。
このまま鏡を見てたら、気が狂いそうで、ベッドへ入って目をつぶった。
よく考えたら、俺は学生時代から何も変わってないのかも知れない。
仲の良かった『アイツ』が死んで、悲しくて、悲しくて、
『俺が助けていれたら。』
そう思って、医者を目指した。
だから、アイツと同じ病気を持った亮ちゃんに会って
『俺が助けるんや。』
そう思った。
なのに、
結局俺は、逃げてる。
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