No.2

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すごく、イライラした。 でも、誰にイライラしたのかわからない。 ただ、鏡の中の自分に向かって 「お前、ホンマ最低。」 一言、ポツリと呟いた。 このまま鏡を見てたら、気が狂いそうで、ベッドへ入って目をつぶった。 よく考えたら、俺は学生時代から何も変わってないのかも知れない。 仲の良かった『アイツ』が死んで、悲しくて、悲しくて、 『俺が助けていれたら。』 そう思って、医者を目指した。 だから、アイツと同じ病気を持った亮ちゃんに会って 『俺が助けるんや。』 そう思った。 なのに、 結局俺は、逃げてる。 ,
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