No.3

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「安田です。よろしくお願いします。」 僕がそう言う前に、僕をここまで連れてきた『親父』が一歩前に出て挨拶した。 なんやねん、コイツ。 急に父親面して。 この人は本物の父親ではない。 本物の父親は僕を捨てて母親とは違う女の所へ行った。 そんな父親に捨てられた母親は狂って自殺してしまった。 だから僕は父親の弟であるこの人に預けられた。 やっぱりこの人も父親の弟だからっていうか似たところがあって。 僕は可愛がってもらえるはずもなく、気にくわない事があれば殴られたし、タバコも押し付けられた。 何度も死のうと思ったのに死ねなくて、 そんな矢先、病気にかかった。 ,
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