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「安田です。よろしくお願いします。」
僕がそう言う前に、僕をここまで連れてきた『親父』が一歩前に出て挨拶した。
なんやねん、コイツ。
急に父親面して。
この人は本物の父親ではない。
本物の父親は僕を捨てて母親とは違う女の所へ行った。
そんな父親に捨てられた母親は狂って自殺してしまった。
だから僕は父親の弟であるこの人に預けられた。
やっぱりこの人も父親の弟だからっていうか似たところがあって。
僕は可愛がってもらえるはずもなく、気にくわない事があれば殴られたし、タバコも押し付けられた。
何度も死のうと思ったのに死ねなくて、
そんな矢先、病気にかかった。
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